曹 虎英(ツァオ・フーイエン)
小英の弟で曹家四兄弟の末弟。小英と共に烈のサポートをする。少々気が弱いところがあるが、彼もまた中国武術の達人である。どうやらアリサが普通の人間でないことは知らされていないようだ。
ママ・グラディス
アリサのクムフラ(フラダンスの師)。自分の能力に不安を持っていたアリサに、神の祝福を与えて送り出す。
ケハウ・ワイアナ
ママ・グラディスの夫で、マウイの長老。ハワイを離れることになったアリサを気遣い、励ましの言葉をかけた。
リリア
アリサ、シンジの友人の女の子。シンジに惚れているが、シンジの視界には入っていない。
死鬼(スーグイ)
有末静と同様のDNAと能力を要する静のクローン。奥神島事件後にアルファ製薬(雨宮)側で保管されていた静の遺伝子データは全て破棄されたので、ネオジェネシス社に残っていた静の体細胞データが何者かによって持ち出された上で生み出されたと思われる。しかしその性質は静とは全く逆で、人間らしい心の葛藤がまるで無い冷酷無比な殺人鬼。マウイの長老によると「この男には魂(ボノ)が無い。普通の人間ではとても太刀打ちできない」と言う。自分と同じ顔を持つ有末静を不意を突いて襲撃し、再起不能の重傷を負わせるが止めは刺さなかった。自らの野望の為に赤蠍と手を組みアリサを手に入れようと行動するが、その本心は誰にも明かされていない。
人間らしい感情そのものが欠落しているため、まるで子供がおもちゃを無造作に扱うかの如く人を殺めていく。それ故必要が無くなれば自分を慕うものさえ躊躇う事無くその手に掛けていく。なまじ若い頃の静そのままの姿をしているため、静のことを良く知る人物ほど攻撃を躊躇ってしまう。静や部下のジャヌーなどはそこを突かれたが、唯一、自分が興味ある相手だけは簡単に殺さない性癖があり、自らが襲撃されてそこに気付いた静は、それこそが隙の無い死鬼を仕留める唯一の弱点になるだろうと分析した。
雨宮 凛(あまみや りん)= 有末 静(ありすえ せい)
世界最大規模の製薬会社、雨宮ケミカルグループの社長。実は奥神島爆破事件で亡くなった双子の弟・雨宮凛に成り代って雨宮財閥を動かす有末静その人である。これにはいくつか理由があって、自分が雨宮家の権力を握ることによって2度と自分と凛に起こった悲劇を繰り返さないようにする事、そのためにネオジェネシス社の動きを自由に監視する必要があったこと、新人類「静」が生きていることが判ってしまうと厄介なことになるため身を隠す必要があった事(雨宮姓を名乗れば、たとえ敵対する組織であっても簡単に手を出すことが出来ない)等。以上の事から表向き「18年前の事件で亡くなったのは静」という事にして雨宮凛として振舞っていた。しかし烈がハワイを訪れる1ヶ月ほど前、突如現れた死鬼に不意打ち的に襲撃され、運動機能回復が不可能なほどの重症を負わされて寝たきりになってしまう。
死鬼の行動原理から次に死鬼のターゲットにされるであろう実の娘・アリサの身を案じるが、公に接触を持つ事で更に危険に晒すことを良しとせず、あえて自分の持つ権力で事態を解決せんとしていたが、シンの機転と計らいにより日本に連れてこられたアリサとついに対面する。しかし、既に右手の指一本しか動かない状態にまでされてしまったことで滅菌状態での隔離が必要となり、脳の信号をコンピュータで音声変換した端末を介する会話しか出来なかった。
実は4年前に一度だけケンに招かれクロサキ家を訪れていたらしいが、その時はアリサとシンジに会っていない。
ジャック・メイヨー
元グリーンベレー出身。カンボジア時代からのケンの部下で、つねに右腕的役目を果たしていた。奥神島爆破事故以後はケンと別れ静の秘書兼ボディーガード。死鬼の襲撃にはたまたま現場に居合わせなかったために難を逃れた。シェンとともに沖縄に訪れたアリサたちを出迎える。ケンの下を離れたことで、今では精神的にも屈強なタフガイに変貌した。
FX
シェン・クアン
ルー・メイの弟。傭兵訓練学校の教官をしていたが、アリサたちに先駆けメイヨーに呼ばれ、また姉ルー・メイから秘密裏にアリサの意思を尊重しサポートしてやって欲しいと願いを託され沖縄入りしていた。已む無い理由で本当の父の事を知らされないでいる姪の不憫を思って、静が使っていた燕針(インジャン。元は母・ルーメイの持ち物)を母に内緒で守り刀として渡していた。死鬼に対抗するためアリサに戦闘訓練を施すが、既にアリサの能力はシェンを凌ぐものになっていた。
FX 取引
元々前作では粗暴で単細胞、さらにシスコンという性格だった。甥のシンジの性格がそっくりなことから、シンジは物静かな父より叔父に影響を受けたのかもしれない(作中に寝坊して「なんで起こしてくれなかったんだ!」と怒ったシンジに、ルー・メイが「そんなトコばっか叔父さんに似て!」と逆に説教している描写がある)。
ジャヌー・カリ
外為
かつてのケンの傭兵仲間。山岳部族・グルカ族の出身の物静かで屈強な戦士。18年前から自らに与えられた予言にしたがって静を絶対の存在としてボディーガードを務めていたが、死鬼の突然の襲撃を受け命を落とす。腕の立つ戦士として知られていた彼の死は、ケンとルー・メイに衝撃を与え、更に不安にさせることになった。
三上 唯(みかみたかし)
外国為替
現雨宮ケミカル常務。かつては静と敵対関係だったが、奥神島事件の最中に改心し、自らの命をかけて雨宮凛を救おうとした息子・尊の意志に答えるため、過去の行いを贖罪する意味で静をサポートする立場に収まった。なお奥神島事件の際に左手を失い義手になっていることからいつも手袋をつけている。
永江 十市(ながえ といち)
FX
有末静の幼馴染で親友の循環器系外科医師。18年前に亡くなった兄・茂市の意志を継いで人を救う道を選び、若くして心臓バイパス手術の第一人者となった。18年前は兄ほど優秀では無かったはずだが、兄の死後、それだけ努力したのだろう(もちろん人類最高の天才である親友・静の影の尽力があったことは想像だに難くない)。死鬼に襲撃された静の主治医を引き受けるも、自らの手術にまでいちいち文句をつける静に「もう、主治医はごめんだ」と嘆いている。
妻・苑との間に息子が3人、さらにおなかに1人いる。
クラリス・シュライバー博士
FX
静がネオジェネシス社で研究員をしていた頃の上司。奥神島事件後、故アルフレッド・ライアン博士の研究を盗んで得た論文を学会で発表したことから、有末静に告発され学会を追われた。静に復讐するため、静の体細胞を盗んだ組織に協力し、仮腹となって死鬼を産んだ。なお静とは過去に肉体関係を結んでおり、その事を忘れられず、自分の「息子」である死鬼とも肉体関係を結んでいる。それもあり死鬼の事も「セイ」と呼んでいるが、死鬼にとってそれは彼女に対する憎悪の心を増長する事にしかならなかった。
Mr.ニコルソン
外為
裏で米経済界を動かそうと暗躍している組織の人間。シンの提唱するドラゴンバレー構想(アジア独自のITネットワーク構想)を良しとせず、赤蠍と結託しいまや経済界の時の人となったシンを亡き者にしようとしている。Mr.ニコルソンは自らの口で自分の上にいる存在(パトロン?)を明かしているので、彼はごく末端で動いている人間のようだ。
「静はライアン財団を掌握し、ネオジェネシス社のしてきた違法な研究内容を告発糾弾したことで、それまでの研究員を根こそぎ解雇した。そのせいで元研究員はどこにも雇ってもらえず路頭に迷っている」とされているので、その中には静に恨みを持つ旧ネオジェネシス社研究員たち(とその研究成果)を有用と考え引き入れているようだ。彼等のうちのいずれかの人物が静の体細胞サンプルを持ち出したと推測される。 包(パオ)
死鬼と組む赤蠍グループのリーダー。本名・黄沢敏(ウォン・ツオミン)。いつも陰気な目をしている。アメリカに組してシンの抹殺を狙っているが、その真の目的は、死鬼を操り、自分たちの理想とする中国社会を作ることにある。しかし、それは現実を見ない愚かな選択に過ぎなかった。
フォン・ミー
沖縄本島側の赤蠍グループのリーダー。表向きは不動産ブローカーとして活動している。沖縄に来た死鬼とパオを出迎える。
老鼠(ラオシュー)
死鬼と組む赤蠍グループの一人。どうやら一番の下っ端のようで、アジトでお茶くみなどをしている。「老鼠」はおそらく本名ではなく組織内での通り名。闇組織に籍を置くにもかかわらず、いつもオドオドしている。それ故、手傷を負って逃亡した先からアジトに戻ってきた死鬼のイライラを募らせ、見せしめに首を切られて殺される。
有末 貴比古(ありすえ たかひこ)
静の叔父。新宿の病院を引き払い、奥神島爆発事故の後も島に残って開業医をしている。アリサ(=静)に腹部を斬られ重症を追った死鬼が接触してくるも死鬼の巧みな姦計に騙され、死鬼の治療を行い救ってしまう。その事が更なる悲劇を呼ぶことを知らずに…。